Vol.1 パインのぬくもり
Vol.2 ついに完成
Vol.3 完成後のお客様の日記
Vol.1 パインのぬくもり
お客様の日記より(2007.6)
私達は家を建てるにあたって、いくつかのこだわりがありました。
その一つに、全ての床を無垢材にしたいということでした。
これは、私達の家作りにおいて大部分を占めていたと思います。
なぜ、これほどまでに無垢材にこだわっていたかというと、
まず、子供の体質のこと、昔からカントリーテイストのおうちに憧れていたこと、
そして、一番の理由は、無垢材の気持ちよさです。
モデルハウスを見学し始めた当初は、それほどまで意識はありませんでした。
何軒か目に、何気に見学したモデルハウスで初めて天然杉の床に触れました。
素足で歩くと、何とも言えない気持ちよさを感じました。
しかも、冬なのに暖かいのです。
空気も気持ちよく、なかなかそのモデルハウスを後にする事ができませんでした。
それから打ち合わせで厚さ3cmのパイン材を見せてもらいました。
(別の工務店で厚さ1.5cmを見せてもらいましたが全然違いました!)
見た瞬間、「もう、これしかないっ!」と思いました。
無垢材にもいろいろあるようですが、私はあたたかみがあり、住めば住むほど、使えば使うほど
いい色・艶になってくるパイン材が大好きです。
ただ、無垢材はとてもデリケートな木材らしいです。
私達人間と同じ、呼吸しているのです。
全てではありませんが、乾燥すると伸縮し、隙間ができてしまったり、とてもやわらかいので傷がつきやすかったりするようです。
(本当はドアも無垢材を希望していたのですが、担当のYさんのアドバイスもあり、メンテなどの事も考えて取りやめることにしました)
うちにはヤンチャ坊主が二人いるので、きっとあっという間に傷だらけになってしまうでしょう・・・。
でも、私はそれでいいと思うのです。
傷一つ一つが思い出となり、家族と家が一緒に成長していくような気がするのです。
いい所もあれば、悪い所もある、それをきちんと知り上手に付き合っていくのが大切だと思います。
6月から工事が始まり、私達の家は今どんどん出来上がっています。
この暑い中、汗だくで一生懸命に作業して下さっている大工さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
始めは私達の頭の中だけでの家が、図面上に描き出され、それが形となっていく・・・。
私達が「家が欲しい・家を建てよう」と決めた瞬間から、いろんな方の力をお借りして、
今があるんだな~と完成間近の家を見て、しみじみ思ってしまいました。
何度か、作業中の中、見学させてもらいましたが、先日、玄関のほんの少しのスペースだけ
パイン材の上を歩くことができました。
足と床がくっついたような、不思議な感じがしました。
まだ小さな子供たちにも分かるのか、嬉しそうに何度も触ったり歩いたりしていました。
モデルハウスではない、自分たちのおうちだと思うとなおさらですね。
あ~早くパインの床に大の字で寝転がってみたいです!!!
Vol.2 ついに完成
アレルギーを持つお子様のために、2件目の建築を決意されました。
私自身、O様に出会って本当にお家作りの楽しさを一緒に満喫させていただきました。
大野製材所(前職)からのお付き合いで、今もずっと仲良くさせて頂いています。
この日記を読むたびに、温かい気持ちになり、また頑張ろうと勇気づけられます。
これからお家を建てようと思っている方へ・・・
すべてが理想のお家って難しいかもしれません。
でも、何を優先させるのか、どんな思いを込めてお家を建てるのか、
この日記を読んでいただくと分って頂けるかもしれません。
Vol.3 完成後のお客様の日記
先月末日、無事に引渡しが行われ、ついに「私達の家」となりました。
思えば長いようで、あっという間の家作りでした。
引渡し当日は、引越しの日でもあったので慌しく過ぎましたが、
とうとう完成したんだな~という喜びで胸がいっぱいになりました。
家作りにおいて、こだわった部分は本当にたくさんありますが、
特にキッチンには時間をかけ、随分思いをつめこんだ部分でもあります。
タイルの色・形から、レンジフード・シンクの色、扉の木の種類、
全てにおいて悩んで悩んで決めました。
まだ引っ越して日も浅いですが、キッチンに向かうのが本当に楽しくて仕方ありません。
そして、何より思い出として残っているのは、床のオイル塗装です。
3cm厚のパインの床の塗装は、身体にやさしいオイル塗装にしたのですが、
私達は、その塗装を家族で行うことを希望しました。
もちろん、コストダウンも兼ねてですが、きっといい記念になるだろうとの思いからです。
朝から気合を入れて、家族四人で作業にとりかかる予定でしたが、
子供たちがはしゃぎまくり、身体中オイルだらけになり、
結局は主人が一人で一日かかって仕上げました。
畳みはオイルだらけになり、その時は鬼になった私ですが、
今思うと、あの時の子供たちの笑顔が忘れられず、いい思い出として心に残っています。
引越しを終えて思うこと。
それは、子供たちが毎日本当に嬉しそうに、楽しそうに生活していることです。
階段を上ったり降りたり、自分の部屋の窓から外の景色を眺めたり、
近所のお友達と遊んだり、私達大人以上に新しい家での生活を満喫しているようです。
そんな子供たちを見ていると、頑張って建ててよかった・・・と本当にそう思います。
最後に、私達の家作りにかかわってくださった、たくさんの職人の方々に心から御礼を申し上げます。
皆さんの力をお借りして、本当に最高の家が完成しました。
特に、Yさんには私達のこだわりから、ご無理をお願いすることも多く、
ご迷惑をおかけしたと思いますが、その度に一緒に考え、アドバイスをくださり、
感謝の気持ちでいっぱいです。
家作りを終えて思うこと。
それは工務店任せにせず、施主も思いっきり楽しんで家作りに参加することだと思います。
考えること、決めることが多く、子供がいるとなかなか進まないこともあり、
途中、パニックに陥りそうな時もありましたが、投げ出さず自分達の希望を伝え、
最後まで取り組めたので本当によかったと思います。
既にパインの床は元気な子供たちのおかげで傷だらけになりつつありますが、
毎日子供たちの笑い声が絶えず、みんな自然と笑顔になっています。
七ヶ月余り、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!
そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。
家が完成した今は、インテリアをどうしようか、ガーデンを緑でいっぱいにしたいなど
まだまだ私達の家作りは続きそうです。